フリーライド問題を解決するロバストな制度の設計:理論と実験
Project/Area Number |
11J00403
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Economic theory
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Research Institution | Kochi University of Technology (2012-2013) Osaka University (2011) |
Principal Investigator |
舛田 武仁 高知工科大学, 総合研究所, 助手
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Project Period (FY) |
2011 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2013: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2012: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | ただ乗り / アプルーバル・メカニズム / 公共財供給 / 制度設計 / 経済学実験 / 自発的寄与メカニズム / 頑健性 |
Research Abstract |
25年度は, パレート効率的な配分を達成する公共財供給制度, ミニマム・アプルーバル・メカニズムが優れた性質を持つことが更なる理論分析により明らかとなった. より具体的には, ミニマム・アプルーバル・メカニズムは5つの行動原理が混在していても人々を協力に導ける頑健性を持つことを示した. その行動原理とは即ち, 1)弱支配される戦略の後ろ向き消去, 2)利得が高いほどその行動を選びやすい質的応答, 3)後悔回避, 4)相手の一歩先を読もうとする認知的階層モデル, 5)対角化ヒューリスティクスである. 既存の公共財供給メカニズムが参加者に単一の行動原理を仮定して設計されていたのとは対照的な結果である. 更に, これまでの研究成果を韓国で開催された1st Econometric Society Summer Schoolで報告し, 有益なコメントを得た. その後, ミニマム・アプルーバル・メカニズム論文は24年度中に改訂要求を受けていたゲーム理論のトップジャーナルであるGames and Economic Behaviorに掲載受理された. また, 多人数で機能するメカニズムの研究成果を論文にまとめている段階である. これらのことから, 従来の研究路線が依拠する人間行動に対する画一的で強い合理性に見直しを図りつつ, 実験でも機能するメカニズムの設計という本研究の当初の目標は, まだメカニズムが機能する実験環境が比較的単純なものに限定されてはいるものの, 達成されたと言える.
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Report
(3 results)
Research Products
(12 results)