グリオブラストーマ幹細胞におけるWnt5a/Rorシグナルの機能の解明
Project/Area Number |
11J01138
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Pathological medical chemistry
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
土井 亮助 神戸大学, 大学院医学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2011 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2013: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2012: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | Wntシグナル / ROR / グルオブラストーマ / がん幹細胞 / 分子細胞生物学 / 脳腫瘍 / 低酸素 / 幹細胞性 / 腫瘍 / 脳 / 神経 / グリオブラストーマ |
Research Abstract |
本研究においては、グリオブラストーマ幹細胞におけるWnt5a/Rorシグナルの機能を解析ずることを目的としたが、前年度実績記載の通りグリオブラストーマ幹細胞の単離および培養が困難であるため、他のがん組織の幹細胞機能におけるWnt5a/Rorシグナルを解析することで、グリオブラストーマ幹細胞における当シグナルの機能解析の足がかりにすることとした。 前年度までの研究成果により、骨肉種細胞および大腸がん細胞から、先行研究で明らかとなった幹細胞マーカーCD44/CD133により幹細胞を単離した結果、骨肉種に拳いてはRor2が、大腸がんにおいてはRor1が高発現していることを、種々の細胞株において見出した。さらに、Ror1の発現を抑制することで、大腸がんにおいては増殖が著しく抑制されることからRor1シグナルが大腸がんの進展において重要な役割を担っている可能性が考えられた。 本年度では、RorをsiRM法により発現抑制し、がん細胞への影響を検討した結果、各種幹細胞マーカーの発現が増加することを見出した。また、リガンドであるWntsaを発現抑制した場合においても、幹細胞の割合が増加することから、Wnt5a/Rorシグナルを遮断すると幹細胞の割合が増加する可能性が示された。このことはすなわち、がんの幹細胞性の維持にWnt5a/Rorシグナルは抑制的に機能している可能性を提起しており、想定外の結果と言える。 今後、実際のがん組織におけるWnt5a/Rorシグナル活性と病態の進展について、精査する必要があると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)