メタボリックシンドロームの予防及び改善のための至適身体活動量に関する研究
Project/Area Number |
11J01254
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Applied health science
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
金 正訓 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2011 – 2012
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2012: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 身体活動量 / メタボリックシンドローム / 運動基準 / 加速度計 |
Research Abstract |
適切な身体活動は、メタボリックシンドローム(MetS)をはじめとする生活習慣病の予防に有効である。しかしながら、高強度の運動のみで、健康づくりのための望ましい身体活動レベルに満たすことが困難である者が多い。近年では、必ずしも運動だけではなく、日常生活における身体活動であってもMetS予防において有効である可能性が示唆されている。本研究では、中年者を対象にMetS予防のための至適身体活動量を明らかにすることを目的に取り組んだ二つの研究課題から以下の知見が得られた。 (1)男女ともMetS群は非該当群に比較して,低い日常の身体活動量を示した。 (2)MetS予防のための至適身体活動量として男性では約29.3Exが示されたが、女性においては身体活動量より年齢の影響が大きく、明確なカットオフ値を示すことができなかった。 (3)中年男性を対象とした1年間の介入によって29.3Ex以上の身体活動量を継続的に維持することで、MetS該当率は有意に減少した。 本研究の特徴は、客観的な日常生活の身体活動量データを用いて、MetS予防のための身体活動量カットオフ値の設定を初めて試みたことであり、男性においてはMetS予防のための身体活動量カットオフ値が示された(29.3Ex)成果は興味深いものであると思われる。これまで、中年者における客観的に評価した身体活動量がMetSに及ぼす影響について検討を行った研究はいくつか報告されているものの、その対策としてMetS予防のために必要な身体活動量を明らかにした研究は我々の知る限りみられない。ポピュレーションアプローチとして、MetS予防のための身体活動プログラムを提供する場合、関連性を示す研究成果だけでは保健指導現場で活用するための情報として不十分であると考える。その点においては本研究の成果は、より現場への応用性が高い研究であると考えられる。しかしながら、本研究では女性の身体活動量のカットオフ値を示すことができなかった。中年女性におけるMetSと身体活動量の関係を今後、より詳細に検討する必要があると考えられる。さらに、これらの研究成果は、本年度において国際ジャーナルに2編の原著論文として掲載され、国際学会にて2回発表された。
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Report
(2 results)
Research Products
(14 results)