Project/Area Number |
11J02758
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理(実験)
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
森 俊彰 岡山大学, 自然科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2011 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2013: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2012: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | ニュートリノ / スーパーカミオカンデ / ガドリニウム / 超新星背景ニュートリノ |
Research Abstract |
超新星背景ニュートリノ(SRN)と呼ばれる過去の超新星爆発からのニュートリノを検出することで宇宙誕生から現在までの恒星進化の歴史のモデルを検証することができる。世界初のSRNの発見を目指し、中性子に感度のあるガドリニウム入り水チェレンコフ検出器の実証実験EGADSを行っている。今年度は200トン水チェレンコフ検出器に227本の光電子増倍管(PMT)の装着作業を行い、その後は検出器の較正作業を行った。 25年度始めからEGADS検出器へのPMTの装着作業の準備を行った。20インチPMTの装着作業は非常に危険なため入念に安全の確認、そして作業行程の効率化を行った。そのため7月から始まった装着作業は、総勢約30名の作業員が参加し大きな事故もなく無事に8月中旬に終了した。 検出器完成後は読み出しエレクトロニクス周辺のノイズ信号の除去作業、温度を一定に保つためのエレクトロニクス専用の小屋を作成し、測定環境の準備を行った。その後、検出器の較正作業を開始した。行った較正作業は、PMTに印可する高電圧の決定、PMTの増幅値・量子効率の測定、そしてケーブルの長さの違いや信号の波高お違いによって生じる時間差を補正するための時間較正などである。較正作業は順調に進んでおり、26年度にはガドリニウムを添加した水チェレンコフ検出器の評価を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予定では、平成25年度中に実証実験施設を用いてガドリニウムを添加した水チェレンコフ検出器の性能評価を行う予定であったが、ガドリニウム添加水循環システムの調整が予定よりも遅れてしまったため検出器の完成も遅れてしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
実証実験検出器の較正作業が順調に進んでいるので、実証機にガドリニウムが添加されれば中性子線源を用いて性能評価を行う。検出器へのガドリニウムの導入は段階的の濃度を高くして行きガドリニウムを投入した純水の透過率の測定を行う。もし透過率に問題がなければ最終的には0.2%濃度までガドリニウムを添加する。
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