Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2013: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2012: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Research Abstract |
平成25年度は, 1. 第一言語習得における動詞の使い分けの研究, 2. 言語普遍的/個別的音象徴構造に関する研究, 3. 前年度までにデータ収集及び分析を行った養育者の子どもに対する語りかけの研究の成果公開の三点を中心に研究を展開した. 1. に関しては, 前年度からデータを収集していた第一言語習得における動詞語意の意味関係の推論方略, 及びその推論方略の結果として出来上がる子どもの語彙体系構築過程に関する実験, データ収集を完了した. この成果の一部は2013年のSociety of Research for Child Developmentの大会において発表され, 各国の研究者と意見交換をすることが出来た. 現在さらにデータの分析を進め, 論文投稿を準備中である。更に2. に関しても, 前年度から取り組んでいた日本語と英語の人の動きに関する音象徴語の共通点, 相違点を実験的に調査したデータの分析を完了した. この研究は論文としてまとめられ, 2013年度, 認知科学における世界最大の学会であり, 非常に採択率の低いCogsci2013の口頭発表に採択された. 8月にドイツのフンボルト大学で行われた研究発表では, 音象徴を専門とする様々な研究者と活発な意見交換を行うことが出来た. また3. に関して, 2013年度は, 養育者が子どもにかける音象徴語の使い方がどのように変化するのか, これまで実験的にデータを収集した研究成果を「オノマトペ研究の射程」(大修館書店)として書籍の形でまとめ, 一般に公開した. また, 更に「身体と言語」(岩波書店)においても, この研究の成果を中心に紹介し, 養育者と子どものコミュニケーションの近年の研究動向について議論した.
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