前周期遷移金属低原子価の発生法と低原子価金属の特性を活かした触媒反応の開発
Project/Area Number |
11J03002
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Synthetic chemistry
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
齊藤 輝彦 大阪大学, 基礎工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2011 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2013: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2012: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 有機ケイ素還元剤 / チタノセン / Reformatsky反応 / 酸化還元活性な配位子 / タンタル / 炭素-塩素結合活性化 / 窒素固定化反応 |
Research Abstract |
これまで申請者が取り組んでいた有機ケイ素還元剤を用いた前周期遷移金属低原子価種の発生法に関する研究はエチレン三量化反応や酸化還元活性な配位子を有する錯体の合成に非常に有効であります。しかしながらケイ素化合物で還元できる金属種は限られており、とくに電子供与性配位子を導入した錯体を還元することができないという問題点がありました。申請者はこの有機ケイ素化合物の大きな制限を克服するため研究を続けていたところ、これまでのシクロヘキサジエン骨格に窒素原子を導入した8π系のジアザシクロヘキサジエン骨格を有する有機ケイ素化合物が非常に高い還元力を有していることを見出しました。 この含窒素有機ケイ素化合物はこれまでのシクロヘキサジエン誘導体では還元できなかったチタノセンジクロライドを還元することが可能であり、還元剤の骨格によって生成する錯体の構造が異なることが分かりました。得られた低酸化数状態のチタン錯体は結晶構造解析によってその構造を明らかにしました。また低酸化数状態のチタノセンを発生できることからその化学種を用いた触媒反応の開発を行いました。種々検討した結果、低酸化数状態のチタノセンによるα一ハロエステルとアルデヒドのカップリング反応であるReformatskyカップリング反応の還元剤として作用することを見出しました。 得られた結果はアメリカ化学会の学術雑誌(Journal of the American Chemical S㏄iety)に学術論文として発表し、また有機金属化学討論会で口頭発表を行いました。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Report
(3 results)
Research Products
(14 results)