行動の進化をもたらす遺伝子と神経回路の変化を特定する
Project/Area Number |
11J03778
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Animal physiology/Animal behavior
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
石川 由希 東北大学, 大学院生命科学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2011 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2013: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2012: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2011: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 行動進化 / 求愛行動 / 種間交雑 / 求愛選好性 / 体表フェロモン / 交尾相手の選好性 / fruitless / 求愛歌 |
Research Abstract |
本研究ではDrosophila属の求愛行動の進化をもたらす遺伝子と神経回路を特定することを目的とし、特に求愛相手への選好性に関して、キイロショウジョウバエD. melanogasterと近縁種であるオナジショウジョウバエD. simulans、またこれらのF1雑種個体を用いて研究を進めてきた。 前年度までの研究の結果、F1雑種個体の求愛活性はmelanogsterフェロモン(特に7,11-heptacosadiene, 7,11-HD)によって抑制され、simulansフェロモン(特に7-tricosene, 7-T)によって促進されていることがわかった。本年度は、遺伝的な操作によって体表フェロモンを持たないmelanogaster雌をターゲットとして用いることで、melanogaster, simulans, F1雑種個体のフェロモンに対する濃度依存的な反応を詳細に比較した。その結果、melanogasterではターゲットに塗布された7,11・HDの濃度依存的に求愛活性が上昇していったのに対し、simulansやF1雑種個体では、7,11・HDの濃度依存的に求愛活性が減少していくことがわかった。また、7,11-HDによる求愛活性抑制反応は、F1雑種個体よりもsimulansにおいて高く、さらにsimulans系統間における反応性の強弱は、次世代のF1雑種個体に引き継がれた。これらの結果から、F1雑種個体の求愛活性はsimulansの求愛活性と同様7,11-HDにより抑制されるが、その抑制はsimulansよりも弱いことがわかった。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Report
(3 results)
Research Products
(13 results)