高周期典型元素を有する新規な交差共役系化合物の合成と性質解明
Project/Area Number |
11J03938
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Organic chemistry
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
三宅 秀明 京都大学, 化学研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2011 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2013: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2012: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2011: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 典型元素 / 交差共役 / ラジアレン / π電子共役系 / 低配位リン化合物 / 多重結合 / 6族金属錯体 / 光反応 / 有機色素 / ジアニオン / トリアフルベン |
Research Abstract |
本研究は、高周期典型元素を含む交差共役系化合物を合成し、その性質を解明することを目的としている。昨年度までに、最小のラジアレンである[3]ラジアレンの環外原子を全てリン原子に置き換えた化合物、トリボスファ[3]ラジアレンの合成に成功し、可視光吸収特性や電子受容性などを明らかにしてきた。本年度は、合成したトリボスファ[3]ラジアレンの反応性の解明と更なる機能発現を目的として、その遷移金属との錯形成反応を検討した。具体的には、トリホスファ[3]ラジアレンとタングステン(ペンタカルボニル)(THF)錯体との反応を行った。光照射の有無や温度条件の違いで様々な生成物が得られることを見出し、最終的に4つの新規なタングステン錯体の合成・単離および構造解析に成功した。トリホスファ[3]ラジアレンは三つのリン原子をを有しているが、単座配位、および二座配位の両方が可能であることを明らかにした。得られた錯体の中心骨格はいずれもほぼ平面骨格を保っていたが、結合角には大きな変化が見られた。原料のトリホスファ[3]ラジアレンは吸収極大波長は526¥nmであり、赤色を呈するのに対して、得られた錯体の吸収極大波長はいずれも600_nmを超え、青色から緑色を呈した。このように、トリボスファ[3]ラジアレンの配位子としての挙動を明らかにするとともに、生成する錯体の構造や性質を明らかにすることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では、未知の含高周期典型元素低配化合物の合成と性質解明を行うが、その最も単純で基礎的な標的と言えるトリボスファ[3]ラジアレンの合成には既に成功している。さらに今年度は、その錯形成反応を検討し、配位形式などが異なるいくつかの新規な錯体の合成、単離および構造解析に成功しており、研究には一定の成果があったと言える。得られた錯体の大きく歪んだ構造や長波長可視光吸収特性といった興味深い知見を得ることもできた。以上のことから、本研究課題に対して十分な成果を得ることが出来ており、計画は順調に進んでいると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Report
(3 results)
Research Products
(11 results)