Project/Area Number |
11J04684
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Biodiversity/Systematics
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Research Institution | Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology |
Principal Investigator |
矢吹 彬憲 独立行政法人海洋研究開発機構, 海洋・極限環境生物圏領域, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2011 – 2013
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2012: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2011: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 微細構造 / 分子系統解析 / 水平転移 / 環境クローン解 / 細胞骨格 / 化学合成生態系 / 鞭毛虫 / アメーバ / 新規分類群 |
Research Abstract |
1.鹿児島県甑島貝池、ノルウェー バレンツブルグ、相模湾初島沖水深1000m地点(研究調査船なつしま[海洋研究開発機構]を利用した調査航海NT-1206で実施)などでサンプリングを行い、真核生物の初期進化を考える上で重要な原生生物の培養株(全12株)を確立することに成功した。確立した培養株に対し詳細な形態観察と複数遺伝子による系統的位置の推定を行った(一部は、現在も遂行中)。特に珪藻類の新規寄生虫であり、これまで環境クローン解析のみで存在が示唆されていた系統に属す新規原生生物YPF1303について詳細な形態観察を行い、その生活環の解明に成功した。現在、得られた情報をもとに分類学的位置の検討を行っている。 2.昨年度に投稿していたRigifila ramosa記載の原著論文がProtist誌に受理され、2013年1月に掲載された。また新たに本生物について大規模発現遺伝子(EST)解析を行い、その詳細な系統的位置を推定した。これによってRigifila ramosaが真核生物内の1巨大生物群であるユニコント内の祖先的な系統であることが示され、その形態情報と合わせてユニコントのボディープランの進化に関する理解が大きく進んだ。現在、さらに条件を検討しながら解析を行っている。 3.昨年度行ったTelonema subtilisの微細構造学的研究をまとめた原著論文をProtist誌に投稿し、受理された。これによって本生物が真核生物全体のなかでも特異な形態を有し独立した生物であることがあらためて確認された。その一方でいくつかの形態は、アルベオラータ/太陽虫/ケルコゾアに対しそれぞれ独立に形態的類似性を示すことが確認された。これらの知見より,T. subtilisは上述の生物を含む巨大生物群の基部より分岐した生物であることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
昨年度から継続して行っている新規原生生物の培養株の確立が効率的に進んだため。確立した培養株を用いた研究から真核生物の初期進化解明に貢献する多数の知見を得ることが出来たため。
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Strategy for Future Research Activity |
培養株として確立した原生生物の詳細な形態観察と複数遺伝子による系統的位置の推定を行う。また特に高次分類群レベルで極めて新規な生物であることが示された生物であるRigifila ramosa(昨年度、記載論文を公表)や新規嫌気性生物(YPF1205,YPF1208)に関しては,大規模発現解析やミトコンドリアゲノムの解読も行うことを計画している。本研究計画内で確立した原生生物から得られる知見によって、真核生物の初期進化に関する理解は大きく進むと期待できる。
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