加齢に伴う身体能力の自己認識低下が心身機能に及ぼす影響とその脳機能特性の検討
Project/Area Number |
11J05365
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Applied health science
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
桜井 良太 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2011 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2013: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2012: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 高齢者 / 跨ぎ越し動作 / 自己能力評価 / 転倒 / 加齢変化 / 縦断研究 / 外出頻度 / 脳機能 |
Research Abstract |
申請者のこれまでの研究から、高齢者は若年者に比べ自己の跨ぎ越し能力を過大評価する傾向にあり、高齢者の転倒原因の一因が低下した身体能力の過大評価にある可能性が示唆された。H25年度は、高齢者の跨ぎ越し能力とその自己評価が加齢とともにどのように変化するかについて明らかにすることを目的とし、3年間の追跡調査を行った。 本研究では、自己能力評価の課題として跨ぎ越し判断テストを行った。跨ぎ越し判断テストでは、参加者の7m前方に跨ぎ越し用のバーを水平に設置し、その高さを上下に変化させ、実験参加者がそれを跨ぎ越せると思う最大の高さを跨ぎ越し判断の最大値(予測高)として測定記録した。その後、実際にその高さのバーを跨ぎ越させ、予測高と実際に跨ぎ越せた最大の高さ(実測高)との差を求め、自己能力評価と実際の能力との乖離(評価エラー)がどの程度であるかを推定した。初回調査では跨ぎ越し判断テストを80名の高齢者に実施し、その3年後に同一参加者を対象に同様の跨ぎ越し判断テストを追跡調査として実施した(追跡調査時の参加者は71名)。初回調査時の跨ぎ越し判断テストでは9,8%の高齢者が予測高を跨ぎ越すことができなかったのに対し、追跡調査時には過大評価者は25.3%に増加した。したがって、3年間で高齢者の自己能力評価は過大評価傾向に偏向することが示唆された。予測高と実測高の各平均値の3年間の推移を検討したところ、実測高は3年間で有意に低くなったのに対し、予測高は逆に有意に高くなった。これは、3年間で跨ぎ越し動作に関する身体能力が低下し、それと並行して運動能力自己評価に関わる認知能力も衰え、その結果、過大評価の方向に偏向する傾向が増大したことを示唆している。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Report
(3 results)
Research Products
(23 results)