平面固定トリアリールボランを鍵とする機能性π電子系の開発
Project/Area Number |
11J06543
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Functional materials chemistry
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
櫛田 知克 名古屋大学, 理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2011 – 2012
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2012: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | ホウ素 / π電子系化合物 / 構造固定 / 軌道相互作用 / ラジカル / σ錯体 / 理論計算 / X線結晶構造解析 / 蛍光 / 時間分解分光 |
Research Abstract |
平面固定トリフェニルボランおよびその誘導体ついて、その性質を明らかとした。今年度は特に、平面固定トリフェニルボランの一電子還元体であるラジカルアニオン種の単離同定および平面固定トリフェニルボランと炭素求核剤であるt-BuLiとの反応から誘導されるボラシクロファンについて精力的に研究を行った。 ラジカルアニオンについては、金属カリウムを用いて平面固定トリフェニルボランを化学的に一電子還元することで合成に成功し、X線結晶構造解析によりその構造を明らかとした。また、電子スピン共鳴(ESR)スペクトルの測定や理論計算を行い、その電子構造について明らかにするとともに、これまでに報告されている類似の化合物との比較を行った。その結果、平面固定トリフェニルボランラジカルアニオンは、その平面性の高い分子骨格に由来して、不対電子スピン密度がより非局在化していることを見出した。 ボラシクロファンについては、この化合物が特異なホウ素-ベンゼン相互作用をもつことに着目し、研究を行った。具体的には、この相互作用をより強めるためにジメチルアミノ基を導入した誘導体を合成し、X線結晶構造解析によりその構造を明らかとした。その結果、ホウ素と近接したベンゼン環の炭素原子との間に明確な結合性相互作用があり、ベンゼン環が明らかな結合交替をもつことを見出した。さらに、NMR解析や詳細な理論計算を行い、このホウ素-ベンゼン相互作用の本質についての理解を試みた。その結果、ジメチルアミノ置換ボラシクロファンはホウ素とベンゼンが強く相互作用したσ錯体に近い構造であることを見出した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
最終年度
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)
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[Presentation] Planarized Triphenylboranes : Unique Structural Change in the Excited State2012
Author(s)
Tomokatsu Kushida, Ayumi Shuto, Tetsuro Katayama, Syoji Ito, Hiroshi Miyasaka, Eri Sakuda, Noboru Kitamura, Cristopher Camacho Leandro, Stephan Irle, Shigehiro Yamaguchi
Organizer
IRIS-13
Place of Presentation
Victoria, Canada
Year and Date
2012-07-31
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