Project/Area Number |
11J07188
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Geochemistry/Astrochemistry
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
中田 亮一 広島大学, 大学院理学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2011 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2013: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2012: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 希土類元素(REE) / 水-岩石反応 / 酸化還元状態 / 安定同位体比 / 化学状態 |
Research Abstract |
〈研究① : 原油中の希土類元素(REE)〉有機物の熟成過程における希土類元素(REE)の分配挙動を明らかにするべく, 腐植物質であるフミン酸を様々な温度条件下で加熱した際のREEの挙動解明を行った. 低温(60℃以下)ではREEはフミン酸に吸着したままであったが, 高温下(100℃以上)ではREEがフミン酸から脱着していた. この結果は, 脱カルボキシル化反応によるものだと考えられ, 有機物が熟成する過程でREEがカルボキシル基から別の配位子に移行している可能性を示している. 〈研究② : 水-岩石反応温度計としてのユーロピウム(Eu)異常の解釈〉昨年までに行った水―岩石反応の固相観察を行った. 玄武岩ガラス, 斜長石を晶出した玄武岩共に, 反応後の粒子表面には特徴的な組織が観察された. また, その組織は玄武岩ガラスでより顕著に現れていたことと, 玄武岩ガラスからの元素の溶出が少なかったことを考慮すると, 水―岩石反応における元素の溶出に粒子の表面構造が影響を与えている可能性が示された. 〈研究③ : 古酸化還元指標としてのセリウム(Ce)異常の精密化〉これまでの研究では実験上の問題からpH=5での実験しか行えていなかったが, 手法を改良して様々なpH条件下での実験を行った. 水酸化鉄への吸着ではpH変化に伴う安定同位体分別の違いは見られなかったが, マンガン酸化物への吸着ではpHが高くなるにつれて同位体分別が小さくなった. さらに, Ceの自発沈殿系では同位体分別の方向が逆になることが明らかとなった. これらの結果は, 先カンブリア紀の大酸化事変においてCe安定同位体が有効な指標となることを示している.
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Report
(3 results)
Research Products
(33 results)