スプライシング異常によるPOLDIP3の機能喪失に着目したALS病態機序の解明
Project/Area Number |
11J07914
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Neurology
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
志賀 篤 新潟大学, 脳研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2011 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2013: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2012: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2011: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | ALS / TDP-43 / POLDIP3 / 筋萎縮性側索硬化症 / スプライシング / 筋委縮性側索硬化症 |
Research Abstract |
本研究の目的は, "TDP-43の核外移行による核内でのTDP-43の機能喪失が, POLDIP3遺伝子のスプライシング異常と機能低下を引き起こし, 結果としてmTORシグナルの異常を生じ, 運動神経細胞死を誘導する", という仮説を検証し, ALS病態機序を解明することである. これを達成するため本研究では, 分子病理学的手法を用いた検討を行った. ALS患者運動ニューロンで, 実際にPOLDIP3のスプライシング異常が起こっているかを検討した. ALS患者凍結脊髄組織より凍結切片を作製し, レーザーマイクロダイセクション(LCM)装置を用いて運動ニューロンをサンプリングした. 得られた細胞からtotal RNAを回収し, POLDIP3のスプライシングを評価した. 結果, ALS患者脊髄運動ニューロンにおいて, 培養細胞系で確認されたTDP-43機能低下時のスプライシング変化に一致した変化を認めた. 本研究で申請者は, TDP-43の機能喪失がmTORシグナルに関与するPOLDIP3のスプライシング異常を引き起こすことを見出し, それがALS患者運動ニューロンにおいても認められることを明らかとした. しかしながら, このスプライシング異常が運動ニューロンに与える影響に関する実験は, その準備のみに留まった. 今後は, 今年度準備した手法を用い, この現象のALS病態との関連をより綿密に検討する.
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)