データ同化技術を用いた、マルチスケールな感染症伝播モデルの構築と評価
Project/Area Number |
11J08060
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Social systems engineering/Safety system
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
江島 啓介 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2011 – 2013
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2013: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2012: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
|
Keywords | 感染症 / 数理モデル |
Research Abstract |
①中国における鳥インフルエンザ感染拡大データを用いたROの推定 2013年前半に中国国内を中心とした鳥インフルエンザH7N9の小規模な流行が起こった。この流行が継続的に拡大するかどうかを判断するためにROの推定は欠かせない。私たちは, 限られた鳥接触歴状況を含む患者の疫学データを用いてROの推定を行った。推定されたROは1を大きく下回り、すぐにパンデミックが起きることはないであろうことを科学的に示した。 ②中東呼吸器症候群(MERS)診断のための数理モデル提案 MERS感染はインフルエンザ同様の症状を発症するために、診断が難しい。われわれは輸入感染を例に、入国から発症までの日にちのデータが与えられたと仮定したときの風邪様症状発症者がMERSに感染している確率の導出を行った。 ③年齢別最終規模のリアルタイム予測 インフルエンザ拡大の初期に最終的に感染を経験する人の数を予測するとこは、インフルエンザの被害想定や、介入の効果を正確に測るために重要である。そこで、我々は年齢別インフルエンザの拡大の様子を描写する数理モデルを提案し、さらに実際のデータを使うことで、流行拡大から年齢別最終規模するために必要な期間を検証した。本モデルを用いると、少なくともピークを過ぎるまでのデータを用いないかぎり年齢別最終規模は正確に予測できないことが示唆された。 ④肥満の拡大モデルの構築 近年になって、肥満が伝播するということが明らかになってきた。たとえば、肥満の人と接触がある人は肥満になりやすいという社会伝播、肥満遺伝子による親子間伝播といったことが明らかになっている。そこで、このような伝播性が肥満人口の動態にどのような影響を及ぼすのかを数理モデルを通じて明らかにするために、まずは肥満の伝播性を考慮した肥満拡大の数理モデルを構築した。
|
Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
|
Report
(3 results)
Research Products
(13 results)