Project/Area Number |
11J09633
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Physical chemistry
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
花崎 浩太 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2011 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2013: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2012: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 非断熱動力学 / Floquet演算子法 / 強い光学場中の分子 / 高強度レーザー場 / フロケー法 / フロケー仮説法 / レーザー場 |
Research Abstract |
本研究の目的は、強い光学場中の分子の電子状態動力学を第一原理的に解明し、レーザーを用いた分子の諸反応の制御機構の解明、予測に応用することである。前年度までに定式化し、プログラムに実装した非断熱Floquet演算子法は、この目的の為に、従来型の化学動力学において実績のある非断熱動力学の枠組みをレーザー場中の動力学に拡張し、当該現象の厳密かつ直観的明らかな描像を提供するものである。 この非断熱Floquet演算子法の検証の論文は、前年度終盤(2012年12月)時点でPhysical Review A 誌に投稿していたが、結果について大幅な加筆を求められて(2013年1月Refereeコメント)いた為、今年度前半の活動は、より複雑な分子(LiF)での追加計算作業(前年度から引き続き)を行った。この結果は年度前半に仕上げることができ、再度の修正要求を経て、2013年11月末に出版に至った。 これに並行して、本手法について第16回理論化学討論会、及び他研究室における非公式のセミナー等に於て講演し、議論を深めた。これら活動の中では、本研究の方向性に関して、客観的な評価を受け(理論的完成度には肯定的だが、新奇性や化学的な応用性に関して不十分との評価であったが、理論の検証を済ませたばかりの段階としては、予測されたものである)今後の発展の為の示唆を得た。 年度後半においては、ここで開発した非断熱Floquet演算子法をより大きな分子系に適用するための基礎研究(Pechukasの経路積分理論をつかった力学的要請を満たす量子古典混合計算法の研究)の開発を行った。この成果は近日中に学会で発表する予定である。 研究員は、修士課程における非断熱動力学の定式化に関する研究と、本研究の幾つかの成果を合わせ、発展的内容を含めて博士論文とした。この論文は、本研究に関する総説的な内容をまとめ、また本研究を非断熱動力学の広い視点から捉え直し、本研究の内容を深める内容になっている。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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