光トポグラフィーによる新生児・乳児の光刺激による視覚野活性化のメカニズムの検討
Project/Area Number |
12011103
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
小西 行郎 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (40135588)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小泉 英明 日立製作所, 基礎研究所, 所長
渡辺 富夫 岡山県立大学, 情報工学部, 教授 (30167150)
多賀 厳太郎 東京大学, 大学院・教育学研究科, 講師 (00272477)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 光トポグラフィー / 視覚野 / 新生児 / オキシヘモグロビン / デオキシヘモグロビン |
Research Abstract |
新生児の脳血流の周期的自発的変化については、超音波ドップラー法やNIRSを用いたいくつかの報告がある。どの報告も振動の周期は3-6サイクルで、我々の結果とほぼ一致している。しかし、新生児ではこの変動がある程度広い範囲にわたって同期していること、二つのヘモグロビンの変動に一定の位相のずれがあることが分かっていたが、それに加えて、今回はヘモグロビンの振動は新生児とほぼおなじであるものの、空間的な同期性が失われ、二つのヘモグロビンの変化の位相差に一定したものが存在しなかったことが明らかになった。そもそも新生児における自発的なヘモグロビンの律動的変化(振動)という現象のメカニズムは全く不明である。自発的な神経活動、自発的な脳血管系の変化、あるいは神経系の活動と代謝循環系とのカップリングなどさまざまな要因が関与していることが考えられる。さらに生直後より、脳ではシナプスの新生など非常に劇的な変化が起こっていると考えられる。こうした現象との関係も明らかにしていかなければならない。さらに2ヶ月以降乳幼児期までの継続的な発達変化を検討したり、脳波との関係など多くの研究がこれからも必要であると思われる。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)