脳性麻痺における認知障害:脳内代謝動態の定量的評価
Project/Area Number |
12011204
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
杉田 克生 千葉大学, 教育学部, 助教授 (40211304)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池平 博夫 放射線医学総合研究所, 高度診断機能研究ステーション, 研究員 (50150313)
高梨 潤一 千葉大学, 医学部, 助手 (00302555)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2000: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | MRスペクトルスコピー / ケミカルシフトイメージ / 脳性麻痺 / 高次機能障害 |
Research Abstract |
脳代謝にproton MR spectroscopyを応用する目的で、3年間にわたり検討を加えてきた。高次機能障害を呈する脳性麻痺児など検査対象例の心理発達検査からは、両側頭頂葉あるいは劣位半球の右側頭頂葉の障害が推測された。昨年の検討に比べて、脳表付近までの代謝情報の解析が可能であった。しかし今回の検討では、magnetic resonance spectrography(MRS),chemical shift imaging(CSI)検査では明らかな左右差は指摘し得ず、また現在のところ各boxelの代謝情報を定量的に解析する事はできていない。その理由および今後の改善点として以下のことが考えられる。当初のsingle voxel MR spectroscopyの検討から、空間情報を加味したCSIに方法を進展させて脳内代謝の変化を検討してきた。CSIの方法も、当初の大脳内部のみに限られた領域選択によるものから、脳表近傍の皮質情報も加えたより高次機能に迫りうる方法に順次改良を加え検討してきた。 今回3年にわたる、スペクトルスコピーの検討の結果からは、高次機能の解析に直ちに有用とは言い得ない。この原因としては、CSIのmatrix sizeがいまだ十分出ないことが上げられる。今回の検討では、24×24 matrixにて検討しているが、これを64×64matrix程度の高解像度で検討することが可能になれば、より詳細な脳代謝画像を作成し得るものと考えられる。我々は、今後もphased array head coilの使用により空間分解能の向上を図り、脳性麻痺児の高次機能障害特に視角認知や言語発達障害と脳内代謝物質の関連を検討していきたい。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)