Project/Area Number |
12012208
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kokugakuin Tochigi Junior College |
Principal Investigator |
小林 青樹 国学院大学栃木短期大学, 日本史学科, 講師 (30284053)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 石製呪術具 / 石棒類 / 縄文・弥生移行期 |
Research Abstract |
縄文・弥生移行期、西日本で初期農耕文化が成立する過程で、縄文系の石製呪術具はどのような役割を担っていたのか。その様相を明らかにするため、2年にわたり基礎的な集成作業をおこなってきた。そして、本年度で基礎的な集成作業を終了することができた。石製呪術具の集成作業は、各地域において石製呪術具と認定できる資料、ならびにその可能性のあるものも含めている。西日本における集成作業は、これまで網羅的におこなわれていなかったが、近年、各地域で資料が大幅に増加していることが判明した。こうした状況を受けて、本研究では、各地の研究者に協力を依頼し、網羅的な集成作業を行った。対象地域と研究協力者は次の通りである。九州地域:福岡県(菅波正人)、大分県(坪根伸也・遠部慎)、長崎県・佐賀県(遠部慎)、熊本県・鹿児島県・宮崎県(東和幸・寒川朋枝)。中四国地域:山陽:山口県(田畑直彦)、山陽:広島県・岡山県(小林青樹)、山陰(濱田竜彦)、四国地域(中村豊)近畿地域:兵庫県・大阪府・京都府・奈良県(大下明・中村豊)・滋賀県(中村健二)。 集成の対象となった石製呪術具の種類は、石棒・石刀・石剣・男根状(石棒状)石製品などの石棒類、独鈷石、石冠、岩偶、線刻礫と多種にわたる。集成に際しては、石棒以外の製品については、極めて少数であるので細かな分類をせず、石棒類についてのみ細かい分類をおこなった。集成では、各地の概要と詳細な分析表、そして遺物の実測図、写真を掲載している。なお、今年度の集成については、考古学資料集第17冊〔小林青樹編2001『縄文・弥生移行期の石製呪術具2-近畿・九州編-』考古学資料集17、文部省科学研究費補助金特定領域研究(A)研究課題名「縄文・弥生移行期における呪的遺物の集成的研究」(研究代表者小林青樹國學院大學栃木短期大學)〕として出版した。
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