Project/Area Number |
12013203
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
原田 秀樹 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (70134971)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
四蔵 茂雄 舞鶴工業高等専門学校, 建設システム工学科, 助手 (60259893)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 南アジア / 都市廃棄物管理 / 環境衛生 / 安全な水の確保 / 下水排除 / 開発と環境 / 持続的開発 / 環境経済学 |
Research Abstract |
開発途上国の都市域では、水と都市ごみに起因した劣悪な環境が人の健康に極めて深刻な影響を及ぼしている。特に本研究の対象である南アジア地域は、世界的に見ても都市の住環境が最も深刻で、危機的な状況に置かれた地域となっており、早急な改善が求められている。 本研究では、南アジア諸国の都市域の水(飲料水、環境水)、固形廃棄物(都市ごみ管理)と保健衛生(衛生設備、下水排除施設等)、社会(保健、人口、教育等)、経済(GDP、所得、物価等)等に関する情報を統一されたフォーマットでコンパイルし、現状把握のためのデータベースを作成した。さらに、劣化した環境質の原因分析とリスク評価に基づいて、都市活動の経済的損失を評価した。また、それらの考察を基に、都市間比較に基づいた現状分析と改善策の提示を行った。 平成12年度は、南アジア地域の3都市(カトマンズ(ネパール)、デリー(インド)、ムンバイ(インド))及びインドのガンジス川流域3州(ハリヤナ州、ビハール州、ウッタルプラデッシュ州)を対象として、水・流域管理(飲料水、環境水)、と都市ゴミ管理に関する現地調査を実施した。現地調査は、水管理と廃棄物管理を担当する都市行政機関への訪問(ヒアリングとアンケート調査)および各現地調査地域におけるスラム地区住民貧困層を中心にした聞き取り調査方式を採った。 前年度実施した現地調査結果と併せて、南アジア諸国の都市域の水と都市ごみ管理に関する現況を比較分析し、劣化した環境質の原因分析とリスク評価に基づいて都市活動の経済的損失を評価し、さらにその都市に適した効率的な都市環境の改善策を提示した。
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