Project/Area Number |
12019214
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
阿部 啓子 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (10151094)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 味覚 / 体性感覚刺激 / カプサイシン / 舌咽神経節 / カルシウムイメージ |
Research Abstract |
ヒトが感じる広義の「味の感覚」は、味蕾を介した化学感覚である味覚と、味蕾を介さない感覚である体性感覚に分類される。本研究では後者の体性感覚に注目し、舌後部および咽頭部に投射し、味覚と体性感覚の両者を司る舌咽神経について解析を行った。 口腔咽頭部への体性感覚刺激に対し、それに応答した細胞を同定することは困難であることから、舌咽神経節(Petrosal Ganglion;PG)の細胞の初代培養系を確立し、数日間培養した舌咽神経細胞に対して様々な刺激を行い、それに応答する細胞をカルシウムイメージングにより解析した。その結果、3μMのカプサイシンによって、一部の細胞の細胞内カルシウムイオン濃度の上昇が引き起こされた。そこで、測定後の細胞を、カプサイシンの受容体であるVR1の抗体で抗体染色を行ったところ、応答した細胞との相関が見られた。このことから、PG細胞において、VR1によってカプサイシンが受容されていることが示唆された。続いて、他の刺激性天然有機化合物の溶液による刺激を調べたところ、ジンゲロン(1mM)、アリルイソチオシアネート(1mM)、クロトニルイソチオシアネート(1mM)、ジアリルスルフィド(1mM)、ジアリルジスルフィド(1mM)、ジプロピルジスルフィド(5mM)といった物質でもカルシウムイオン濃度の上昇が引き起こされた。ここで、同一の細胞が複数の刺激物質に応答することが多く、その関係を調べたところ、カプサイシン、ジンゲロンに応答する細胞群とイソチオシアネート類、スルフィド類に応答する細胞群があることが明らかとなった。さらに、これらの物質に反応する細胞と、VR1の類似体であるVRL-1との関係を明らかにするため、応答測定後の細胞を抗VRL-1抗体で抗体染色したところ、相関は認められなかった。
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