グラファイトカーボンと複合化したMg系プロチウム貯蔵材料の創製と特性
Project/Area Number |
12022223
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
今村 速夫 山口大学, 工学部, 教授 (60136166)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒多 喜久 山口大学, 工学部, 助教授 (40211263)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | コンポジット / マグネシウム / グラファイト / メカニカルグラインディング / 水素貯蔵 / 遊星ボールミル |
Research Abstract |
ボールミリングによる複合化効果は水素の放出過程においても顕著で、圧力型示差走査熱量計(DSC)を用い3MPaの水素で(Mg/G)_<BN>を水素化した後、0.1MPaの水素雰囲気で昇温して得られるDSC曲線より検討した。比較のために行ったMg単独のDSCでは707Kに吸熱ピークを示し、XRDとの比較よりこれはMgH_2の分解に対応していた。一方、(Mg/G)_<none>ではMg単独に比べてMgH_2の分解温度は低いものの(Mg/G)_<BN>のそれよりは高く、水素放出に対する反応性は先の水素化の結果と対応していた。 ベンゼン(BN)を添加剤として用い、ミリング時間を4-40時間で変化させた(Mg/G)_<BN>試料について、3MPaの水素で水素化した後、0.1MPaの水素雰囲気下、昇温速度5K/minでDSCを測定した。比較のために行ったMg金属単独のDSCでは、707Kに吸熱ピークが現れ、XRDよりこれはMgH_2の分解に対応することがわかった。(Mg/G)_<BN>では、ミリング時間を延ばすとともにDSCピークの形、数、位置が著しく変化した。4時間ミリングした試料では664KにMgH_2分解のピークが一本見られるのに対して、10、20、30時間ミリングするとピークは低温側にシフトすると同時に2-3本に増加した。さらに40時間では612Kにほぼ一本のピークとして現れた。これらの吸熱ピークがそれぞれ何に基づくかを検討するため、同一の試料を用い同様に3MPaで水素化後、減圧下で昇温脱離(TPD)を行い脱離ガスをマススペクトルで調べた。脱離ガスは水素で、TPDとPSCの結果はよく対応し、DSCの吸熱ピークがすべて水素由来のものであることがわかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)