遷移金属アセチリドを鍵構造とする新規な多核錯体の設計と構造制御
Project/Area Number |
12023227
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
鬼塚 清孝 大阪大学, 産業科学研究所, 助教授 (10244633)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武井 史恵 大阪大学, 産業科学研究所, 教務職員 (30252711)
高橋 成年 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (70029875)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 有機金属錯体 / 高分子錯体 / アセチリド錯体 / デンドリマー |
Research Abstract |
本研究では、次元構造を精密に制御した遷移金属多核アセチリド錯体を合成し、集積型錯体の分子設計の指針を確立すると共に、その機能についての基礎的な知見を得ることを目的とする。本年度は、ダイバージェント法による白金アセチリドデンドリマーの合成法の開発と分子内に可逆的な結合を有する有機金属デンドリマーの分子設計について検討した。 デンドリマー分子の外側から内側に向かって順次合成していくコンバージェント法によって、第3世代白金アセチリドデンドリマーを既に合成しているが、第4世代以降の高世代デンドリマーに成長させることができなかった。分子の内側から外側に向かって順次合成していくダイバージェント法を用いると、1分子内に189原子の白金を有する第6世代デンドリマーまで効率的に合成できることを見い出した。さらに、各世代の末端エチニルデンドリマーとパラジウム錯体を反応させて、デンドリマー表面と内部で金属種が異なる新規なデンドリマーの合成も行った。 また、一般に配位結合が高い可逆性を有することに着目し、分子内の特定の位置で解離・再結合が可能な新規な有機金属デンドリマーを分子設計した。焦点部位にピリジル基を有する第1、第2世代デンドロンを合成し、NaBAr_4(Ar=3,5-(CF_3)_2C_6H_3)存在下でコアとなるパラジウム3核錯体と反応させて第1、第2世代デンドリマーへ導いた。一方、合成したデンドリマーに塩化テトラブチルアンモニウムを反応させると、コアとデンドロンとがそれぞれ定量的に再生したことから、所期の可逆性を有していることを確認した。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)