Project/Area Number |
12023232
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
太田 仁 神戸大学, 理学部, 助教授 (70194173)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 高圧 / サブミリ波ESR / 集積型金属錯体 / スピンパイエルス転移 |
Research Abstract |
1(1)ピストンにサファイアを用いたピストンシリンダー型の小型圧力セルを開発し,3.5kbarの圧力を発生することに成功した。圧力の限界は外側の肉厚1.5mmのCu-Be合金の降伏のためであった。したがってより肉厚な設計にするか材料を変えることによって3.5kbar以上のより高圧が発生可能であると考えられる。 (2)この小型圧力セルを装着可能なサブミリ波ESR測定装置を開発し,スピンパイエルス系CuGeO_3の4.2Kにおける磁気相転移磁場をESRの変化で観測し,圧力下で転移磁場が上昇することを観測した。したがって世界で初めての圧力下でのサブミリ波ESR測定に成功した。さらに検出器感度をあげることによってPd(dmit)_2系の圧力効果の観測が可能になるものと期待される。 2サブミリ波ESR測定からM[Pd(dmit)_2]_2のネール温度以下の反強磁性共鳴をM=Me_4As,Et_2Me_2Pについて観測し,磁気異方性や交換相互作用を評価し,理論モデルとの対応を検討した。 3(1)様々なS=1一次元ボンド交替ハイゼンベルグ反強磁性鎖のモデル物質についてサブミリ波ESR測定から磁気異方性を決定したり,ハルデン相とダイマー相の境界に位置するギャップレスなモデル物質のサブミリ波ESRの温度依存性測定からそのスピンダイナミクスを議論した。 (2)スピンラダー系Cu_2(C_5H_<12>N_2)_2Cl_4の直接遷移を観測に初めて成功し,その磁気相転移との関係を明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)