転写因子Gli2による神経管腹側パターン形成機構の解析
Project/Area Number |
12026222
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
佐々木 洋 大阪大学, 細胞生体工学センター, 助手 (10211939)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 神経管 / 脊索 / Foxa2 / エンハンサー / 転写調節機構 / マウス |
Research Abstract |
脊椎動物の神経管の腹側細胞の分化は、脊索からの誘導シグナルによって制御されている。本研究は、神経管底板と脊索で特異的に発現している転写因子HNF3β/Foxa2の遺伝子発現制御領域の解析を基礎として、これら構造の形成機構の解明を目指した。マウスFoxa2のノード・脊索エンハンサーを他種のFoxa2のエンハンサーと比較することにより、種間で保存され、エンハンサー活性に必須な配列CS3を見出した。酵母One-hybrid法により、CS3に結合する転写因子としてp65(RelA)を同定した。マウス胚7.0-7.5日胚において、p65のタンパク質は胚全体で弱く発現していたが、Foxa2が発現しているノード・脊索においては、p65の発現が周囲より明らかに強くなっていた。また、p65は培養細胞P19においてFoxa2エンハンサーをCS3依存的に活性化した。これらの結果からp65がFoxa2のエンハンサーの活性化因子として機能する事により、オーガナイザー・脊索の形成に関与していると考えられた。p65は細胞外のシグナルによって活性化される転写因子であることから、オーガナイザー・脊索の形成には、p65を活性化するシグナルの関与が考えられる。そのシグナルの実体を明らかにするとともに、このシグナルと、オーガナイザー形成に働く既知の2つのシグナル(Wnt様シグナルとnodal/activin様のシグナル)が、オーガナイザーの形成においてどの様な役割を果たしているのかを明らかにすることが今後の課題である
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)