プラナリアの体軸および器官形成に関わる遺伝子の機能解析
Project/Area Number |
12026232
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Himeji Institute of Technology |
Principal Investigator |
渡辺 憲二 姫路工業大学, 理学部, 教授 (00079691)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
織井 秀文 姫路工業大学, 理学部, 助手 (70211836)
餅井 真 姫路工業大学, 理学部, 助教授 (90202358)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | プラナリア / 再生 / 全能性幹細胞 / 前後軸 / 背腹軸 / 咽頭 / PCNA / X線照射 |
Research Abstract |
プラナリアの体軸、器官形成そして全能性の幹細胞に関わる遺伝子の解析が進んだ。 体軸の制御 プラナリアでは、後部遺伝子と目されるDjAbd-Bが中央遺伝子であるDjPlox4.、DjPlox5より前方に発現境界をもっていた。プラナリアの系統発生段階では、Hox遺伝子の発現のspatial colinealityがまだ確立されていないと考えられた。また、DjAbd-BをRNAiによって抑制すると、尾部に細胞死が起こり、DjAbd-Bが尾の維持に働くことが示唆された。咽頭再生と幹細胞DNA合成に必須であるPCNAタンパク質は幹細胞のマーカーとして有用である。咽頭の先端を切ると、修復し、再生する。一方で、正常咽頭の中にはPCNA陽性細胞すなわち幹細胞は存在しない先端を切除して1日目にすでに、幹細胞が咽頭基部から先端部へ移動し、集積する様子が観察された。背腹軸の位置価を担う細胞 プラナリアは背、腹とその境界の縁をもつ。体の一部をくり貫き、背腹を逆転して移植すると、背腹の境界領域で組織の増殖および縁形成(まとめて組織再生)が起こる。背腹の位置情報を担う細胞の性質を決めるために、宿主および移植片にX線を照射した。宿主か移植片のいずれにX線を照射した場合でも、組織再生が起こった。少なくとも分化した細胞が背腹の位置情報を担うことが判明した。幹細胞の遺伝子発現と分類 ショウジョウバエの生殖系列の細胞を確立するために働く一連の遺伝子(vasa,nanos,pumilio,piwi,bruno)と相同なプラナリア遺伝子(DjvlgA,Djnos,Djpum,Diwi1,Diwi2,Djbru)の発現解析を行った。DjvlgA,Djpum,Diwi1は幹細胞および分化しつつある細胞で、Djbruは幹細胞のみで、そしてDjnosは生殖系幹細胞のみで発現した。Diwi2は背側正中の幹細胞でのみで発現した。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)