Project/Area Number |
12026242
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
有賀 純 理化学研究所, 発生神経生物研究チーム, 研究員 (10232076)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2000: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
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Keywords | Zic / 転写因子 / 左右軸 / 神経堤 / 転写調節 / ツメガエル胚 / DNA結合活性 / Gli |
Research Abstract |
我々はZincフィンガー型の転写因子Zicファミリーについて、マウス、ニワトリ、アフリカツメガエルの系を用いた機能解析を行ってきた。これまでの解析でZicファミリーは外胚葉から、神経外胚葉、神経堤の形成される過程の制御因子であること、この過程でZic3はBMP4シグナルの阻害により誘導されること、マウスZic1は小脳顆粒細胞前駆細胞の増殖分化を調節する因子であること、マウスZic2は神経管形成、前脳正中部の形成の過程を制御する因子であることを見いだした。また神経発生のみならず、椎骨の背側部分の分節的構造、肢芽の構造の成り立ちにも必須の因子であることを明らかにした。 今年度は、左右軸決定、神経堤発生の過程におけるZicファミリーの役割に焦点を合わせ、ツメガエルZicファミリーのこれらの過程における役割を明らかにした。さらにZicファミリーの関わる発生現象の理解を深めるためにZicファミリー蛋白質の転写因子としての分子作用機序の解析をおこなった。その結果、(1)Zic3はツメガエル胚において、左側の性質を決定することに関与しており、その上流にactivin様のTGFbファミリー因子が位置しており、下流標的遺伝子にはXnr1、pitx2が含まれるものと考えられること(Kitaguchi et al.,2000)、(2)ツメガエルZic5はZicファミリーの中でも特に神経堤の発生に選択的に関わる因子であること(Nakata et al.,2000)、(3)Zicファミリー蛋白質は様々なプロモーターに対して活性化する能力を持つこと、Gliファミリー蛋白質の存在により、細胞のタイプによって、正ないし負に制御されること(Mizugishi et al.,2001)、などが明らかになった。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)