Project/Area Number |
12028225
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
古久保 哲朗 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教授 (10271587)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 転写因子 / 基本転写因子 / 転写制御 / 転写 / 転写調節機構 / 出芽酵母 / TFIID / TAF |
Research Abstract |
出芽酵母のTFIIDサブユニットであるTAF145は、そのN末端側約70アミノ酸残基から成る領域にTBP機能阻害活性を有する。またこの活性領域(TAND;<TA>___-F N__--terminal domain)は機能的に異なる二個の小サブドメイン(TAND1,TAND2)から構成されるが、酸性型の転写活性化ドメイン(AD)とTFIIAは協調的に作用し、TAND1,2をTBPから逐次的に乖離させることにより転写を活性化するものと考えられる(二段階ハンドオフモデル)。TAND欠失株を紫外線照射することにより、TANDの機能欠損に対して合成致死性を示す遺伝子(nsl:TAN__-D synthetic lethal遺伝子)のスクリーニングを行ったところ、二種類のTBP変異体(TBP-P65S,-S118L)が得られた。これらのTBP変異株においては転写活性化の効率が著しく低下しており、TBP変異体とTFIIAあるいはADとの相互作用に異常が認められた。他の10種類の既知のTBP変異体についても同様の解析を行ったところ、転写活性化能の欠損したTBP変異体特異的にTAND欠失との合成致死性(nsl表現型)が観察された。また興味深いことにホロ酵素のリクルートメントステップに障害があると考えられるTBP変異体において、より強いnsl表現型が観察された。以上の結果はTANDが転写活性化プロセスの比較的初期の段階(TBPリクルートメントステップ)において機能するという上記のモデルを強く支持する。
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