Project/Area Number |
12029216
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
南 康博 神戸大学, 医学部, 教授 (70229772)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大石 勲 神戸大学, 医学部, 助手 (50314472)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 生殖細胞 / 核内キナーゼ / Dmnk / 線虫 / Ce-Cds-1 / 減数分裂 / 相同組み換え / RNAi法 |
Research Abstract |
本年度の研究においては、まずショウジョウバエの生殖細胞核内に特異的に発現する蛋白質キナーゼDmnk(Drosophila maternal nuclear kinase)とRNA結合蛋白質Orbとの結合様式の解析を行った。その結果、DmnkのFHA(forkhead associated)ドメイン、リンカードメインが両者の会合に必要なこと、Dmnk-Lに存在する17アミノ酸残基の挿入部位が両者の結合に阻害的に働くことが明らかとなった。また、Orb蛋白質のQ-richドメインを含む領域が、両者の会合に必須であることが示された。さらに、EMSA法ならびに免疫沈降/PCR法により、Orb蛋白質がDmnk mRNAの3′UTRに結合することを明らかにした。線虫のDmnk相同分子(Ce-Cds-1)については、データベース解析によりCe-Cds-1に加え、Ce-Cds-2が存在する可能性を見出した。既に、Ce-Cds-1(Ce-Cds-2)が卵形成過程の減数分裂における相同組み換えに必須の役割を担うことを明らかにしていたが、本年度は、RNA干渉法によりCe-Cds-1(Ce-Cds-2)が精子形成過程においても必須の役割を担うことを示した。さらに本年度の研究においては、哺乳動物のDmnk,Ce-Cds-1,2相同分子であるChk2の遺伝子クローニングを行い、Chk2がリンパ球系悪性腫瘍の放射線感受性の制御に関わることを示唆する知見を得ている(未発表)。
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