Project/Area Number |
12029223
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
松本 健 理化学研究所, 細胞生化学研究室, 研究員 (60222311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻本 雅文 理化学研究所, 細胞生化学研究室, 主任研究員 (00281668)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 翻訳調節 / アフリカツメガエル / Y-ボックス蛋白質 |
Research Abstract |
動物の卵母細胞には多くの母性mRNAが翻訳されずに貯蔵mRNPとして蓄えられている。我々は、翻訳抑制の分子機構について、アフリカツメガエル卵母細胞の貯蔵mRNPを構成するRNA結合蛋白質に着目して研究を行なっている。本研究ではまず、貯蔵mRNPを構成する主要なRNA結合蛋白質であるFRGY2蛋白質とmRNAとの複合体を試験管内で形成させ、その性状について解析した。大腸菌で発現させたFRGY2と、SP6あるいはT7RNAポリメラーゼによる転写によって調製したmRNAとをインキュベートすると、安定なFRGY2-mRNA複合体の形成が観察された。電子顕微鏡を用いた観察の結果、蛋白質がRNA全体をおおっているような構造が見られた。この複合体をウサギ網状赤血球ライセート無細胞系に添加すると、その翻訳効率は裸のmRNAに比べて大きく低下していた。また、FRGY2との複合体の形成により、mRNAのRNase感受性が低下することがわかった。これらの結果は、このFRGY2-mRNA複合体は、FRGY2によってmRNAがパッケージされたものであり、母性mRNAを細胞内で翻訳させずに安定に長期間保存するという貯蔵mRNPの機能を再現するものであることを示唆している。 我々がアフリカツメガエル卵母細胞から単離した20kDのRNA結合蛋白質はリポソーム画分と共沈し翻訳への関与が考えられていた。この蛋白質は卵母細胞では細胞質に存在するのに対して、体細胞由来の培養細胞では核に局在が見られるが、核-細胞質間をシャトルする能力を持つことがわかった。この蛋白質の細胞間での局在の違いに興味を持ち、培養細胞での核移行に必要な領域を同定した。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)