Project/Area Number |
12032206
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
磯部 光章 東京医科歯科大学, 医学部・付属病院, 助教授 (80176263)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 靖 東京医科歯科大学, 医学部・付属病院, 助手 (70225548)
天野 純 信州大学, 医学部, 教授 (20138283)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 心臓移植 / 慢性拒絶反応 / 冠動脈硬化 / 血管平滑筋 / 血管リモデリング / 遺伝子治療 / egr-1 / 転写因子 |
Research Abstract |
【目的】血管内皮細胞損傷による刺激で早期に発現が誘導される転写因子であるEgr-1は、バルーン損傷など血管障害によって誘導される遺伝子群の共通の調節因子であり、その活性を阻害することにより、病変の形成が抑制される。マウス心移植慢性拒絶モデルにおいてその内膜肥厚に、Egr-1が関与するかを明らかにし、さらに、遺伝子治療によって活性を抑制する方法を検討した。【方法】マウス異所性心移植モデルを用い、免疫組織学的にEgr-1およびその標的遺伝子の発現を検討した。また、Egr-1 antisense ODNを移植心にEx vivoで導入することにより、慢性拒絶が抑制できるか検討した。【結果】拒絶心を持つマウスから得た活性化T細胞を培養平滑筋細胞に加えることにより、平滑筋細胞の増殖が誘導され、この増殖はEgr-1 antisense ODNによって抑制された。増殖平滑筋細胞ではEgr-1,PDGFA,bFGF,SMemb,VCAM1の発現が認められ、この発現はEgr-1antisense ODNによって抑制された。マウス心移植モデルにおいて、肥厚内膜でEgr-1の発現が認められた。移植心へのEgr-1antisense ODN導入により、移植後28日目の冠動脈狭窄が有意に抑制され、Egr-1,PDGFA,bFGF,SMemb,VCAM1の発現も抑制された。【考察】アロ抗原を介した免疫刺激により血管平滑筋細胞増殖が誘導される。この過程でEgr-1遺伝子が発現し、血管リモデリングに関与する増殖因子や接着分子、構造蛋白の発現を誘導している。Egr-1遺伝子を抑制することによりこれらの遺伝子の発現が抑制されることから、Egr-1は血管平滑筋細胞の増殖による慢性拒絶反応を制御する転写因子と考えられる。またEgr-1を標的とする遺伝子治療は慢性拒絶反応の予防に有効であることが示された。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)
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[Publications] Kawauchi M,Suzuki J,Morishita R,Wada Y,Izawa A,Tomita N,Amano J,Kaneda Y,Ogihara T,Takamoto S,Isobe M: "Gene therapy for attenuating cardiac allograft arteriopathy using ex vivo E2F decoy transfection by HVJ-AVE-liposome method in mice and nonhuman primates"Circ Res. 87. 1063-1068 (2000)
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