コア2GlcNAc転移酵素遺伝子の転写調節機構の研究
Project/Area Number |
12033215
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
中村 充 自治医科大学, 医学部, 講師 (20198237)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | Sialyl-Le^X / E-Selectin / Sp Gene Family / GATA / Transcription Factor / O-linked Glycoprotein / Cell Adhesion / Sialomucin family |
Research Abstract |
ヒトプレB細胞表面にはシアリルルイス-X(sLe^X)糖鎖抗原が強発現し、細胞接着などに関与しているものと考えられている。プレB細胞表面sLe^X抗原構造は、糖脂質にもN-グリコシド型糖鎖にも載っておらず、O-グリコシド型糖鎖だけに発現する。しかもプレB細胞の場合、同じO-型糖鎖といっても、ほとんど唯一の特定糖蛋白質(分子量150kDa;gp150)上のO-型糖鎖末端に好んで発現し、表面sLe^X発現レベルは、コア2GlcNAc転移酵素(C2GnT)の律速調節を受けている。我々は、律速酵素C2GnTの転写調節機構の研究などを進め、次のことを明らかにした。 1.このgp150は、Pasteurella haemolytica由来のO-sialoglycoproteinendopeptidase処理によって、抗sLe^Xモノクローナル抗体反応性が消失したことから、シアル酸を末端に持つO-型糖鎖に富んだシアロムチンタイプの糖蛋白質分子であることが示唆された。 2.プレB細胞分化におけるC2GnTの転写調節に関わる因子として、Sp1 gene family、GATA、NF-IL6などの転写因子群、とりわけSp2とGATA3が関与していることが、ルシフェラーゼアッセイ・ゲルシフトアッセイなどにより示唆された。とりわけSp1 gene family及びGATA3が負の調節因子となっていることが判明した。 3.抗sLe^Xモノクローナル抗体を結合させたプロテイン-Gを用いてプレB細胞株NALL-1膜画分からgp150を調製し、ペプチドフラグメントを精製してアミノ酸一次構造を解析したところ、あるシアロムチンタイプの糖蛋白質分子であることが判明した。さらにそのシアロムチンタイプの糖蛋白質をコードする遺伝子をアンチセンス方向にドライブして、プレB細胞sLe^X高発現株に発現させたところ、sLe^X抗原発現が有意にダウンレギュレーションし、E-セレクチンを介する細胞接着性が著しく低下した。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)