Project/Area Number |
12033223
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
反町 典子 財団法人東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (30217468)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
烏山 一 財団法人東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (60195013)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | NK細胞 / C型レクチン / Ly-49 / CD94 / マウス / モノクローナル抗体 / NKレセプター / 遺伝子クローニング |
Research Abstract |
本研究はNK細胞の標的認識に関わる新規C型レクチンの同定とその機能解析を目的として行った。これまでに、異なる2種類のアプローチを行い、それぞれのアプローチからC型レクチンの同定に成功した。 (1)新規NKレセプターに対するモノクローナル抗体の樹立:これまでにNK細胞に対する種々のモノクローナル抗体を作製し、発現分布、NK細胞傷害活性に与える影響から、新規分子を認識すると考えられる抗体を選別し、その中の一つがC型レクチンファミリーに属するNKレセプターであるCD94を認識することを明らかにした。新規に得られた抗CD94抗体を用いて、CD94が全てのNKおよびNKT細胞に発現すること、NKおよびNKT細胞はCD94強陽性とCD94弱陽性細胞の2種類の細胞亜集団からなることを見いだした。さらに、マウスCD94は標的細胞上のQa-1分子を認識して細胞傷害活性を抑制する、抑制性レセプターとして機能することを明らかにした。 (2)C型レクチンファミリーの一次構造上の相同性を利用したPCRクローニング:NK細胞の分化調節機構を明らかにすることを最終目的として、未熟NK細胞上のNKレセプターの検索を行った。C型レクチンファミリーであるLy-49分子の保存されている配列をもとにPCRクローニングを行った結果、新規のLy-49としてLy-49Qを同定した。Ly-49Qはラットで同定されているC型レクチンに高い相同性を示し、細胞内領域にITIM配列を持つことから、抑制性レセプターとして機能することが推察された。遺伝子導入実験からLy-49Qはホモダイマーとして細胞表面に発現しうることを示した。さらにLy-49Q遺伝子導入株を抗原として、抗Ly-49Qモノクローナル抗体を作製した。現在得られた抗体の特異性(他のLy-49分子に対する交差反応も含む)について検討をすすめ、さらにモノクローナル抗体を用いてLy-49Qの発現分布とその機能解析を進めている。
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