リコンビナントウイルス様中空粒子(VLP)を用いたHIVワクチンの開発
Project/Area Number |
12035209
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
保富 康弘 三重大学, 医学部, 助教授 (90281724)
|
Project Period (FY) |
2000
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
|
Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
|
Keywords | HIV / VLF / ワクチン / 粘膜免疫 |
Research Abstract |
1.リコンビナントVLP:E型肝炎ウイルス(HEV)のウイルス様中空粒子(VLP)に外来遺伝子挿入可能な位置を決定するためにTag(HSV B cell epitope)を用いVLPの形成を検討したところ、4カ所の疎水性領域でTag組み込みVLPが形成されることが示された。このことより挿入可能部位で最もVLP産制の多い部位にHIVenv中和抗体エピトープ(HIV308-322,RIQRGPGRAFVTIGK)を挿入したVLPを作製し、マウスに経口投与したところVLPに対するのと同様に消化管内および血清中にHIVenv特異抗体の産制が認められた。これら抗体は血清中よりも消化管内溶液で高く、消化管内ではIgAが中心であった。 2.DNAワクチン封入VLP:HEV-VLPをHIVenv DNA添加バッファー内でEDTAでCa^<2+>をキレートし、VLPの各分子間を広げその後Ca^<2+>を添加しHIVenv DNAを封入したHIVenvDNA封入VLPを作製した。このHIVenv DNA封入VLPをマウスに経口投与したところ血清中および消化管内溶液中にHIVenv特異的抗体の産制が認められた。さらにHIVenv特異的細胞傷害性Tリンパ球(CTL)が誘導された。HIVenv特異抗体では消化管内溶液中が血清中より高く、CTLも脾細胞より腸間膜リンパ節で高く誘導された。 以上のことよりVLPを用いた2法によるワクチンは全身的のみならず粘膜免疫に強い抗HIV効果をもたらすことが期待された。
|
Report
(1 results)
Research Products
(5 results)