Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
ナチュラルキラー(NK)細胞の分化と機能獲得に関してはその多くが未だ謎に包まれている.NK細胞はヒト末梢血中に5%程度存在し,前感作なしに異種細胞や自己の異常細胞を破壊する,いわゆる自然免疫の一翼を担う細胞である.本研究の目的は,KARの活性化シグナル伝達を司るKARAP分子の欠損マウス,機能未知なgp49分子欠損マウス,そしてFcRγ鎖欠損マウスにおけるNK細胞の分化状態および標的細胞破壊機能を調査し,KAR分子群,FcR分子群,gp49分子群とNK細胞の分化との関係を解明する.本年度はgp49B欠損マウス,KARAP欠損マウスの作製を完了し,解析を行ったところ,gp49が欠損していてもNK細胞は正常に分化しており,標的細胞の障害もコントロールと同等の能力を有していることを見いだした.またKARAP欠損マウスにおいてはNK細胞は正常に分化し,一般的標的細胞に対しては正常な障害能力を有する一方,中枢神経系に異常が見られることが発見された.
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