Project/Area Number |
12036211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | 福井医科大学 |
Principal Investigator |
横田 義史 福井医科大学, 医学部, 教授 (50222386)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 分化抑制因子 / Id2 / 細胞分化 / NK細胞 / 前駆細胞 |
Research Abstract |
分化抑制因子Id2は細胞分化に関与するbasic helix-loop-helix(bHLH)型転写因子の機能阻害因子であり、細胞分化抑制能と細胞増殖促進作用をあわせ持つ。本研究の目的は、Id2欠損マウスにみられるNK細胞の分化障害の分子基盤を明らかにしながら、生体における分化抑制因子の役割を解明することにある。本年度の成果は以下のとおりである。 胎仔胸腺細胞を用いてNK細胞の分化過程を検討した。野生型の胸腺にはNK細胞とともにNK細胞の前駆細胞を選択的に含むCD44+CD25-CD122+の細胞集団を認めるが、Id2-/-胸腺にはいずれも検出できなかった。一方、T細胞には異常は認めなかった。胎仔胸腺器官培養法を用いて胎児胸腺細胞が持つ前駆細胞活性を単一細胞レベルで検討したところ、前駆細胞の総数に差は認めなかったものの、野生型ではT細胞、NK細胞それぞれの前駆細胞、およびT細胞・NK細胞共通前駆細胞を検出できたのに対して、Id2欠損マウスではT細胞の前駆細胞しか検出できなかった。RT-PCRにより、NK細胞の前駆細胞が認められる胎児胸腺細胞の分画においてのみId2の発現が認められた。以上のことから、Id2がNK細胞の極めて初期の分化過程において機能し、その運命決定に深く関わっていることが明らかとなった。
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