Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
平成14年度は、研究代表者梶はウガンダ西部でアンコーレ語の調査を継続し、その文法と語彙のほぼ全容を把握した。同時に首都カンパラで、カンパラを中心に話されているガンダ語の調査を行い、アンコーレ語におけるガンダ語そしてスワヒリ語、英語の影響を考察した。さらにカンパラ北部の未記述言語であるルリ語を調査した。研究協力者の角谷征昭はタンザニア南西部のマリラ語の調査を継続し、そして同じく研究協力者の品川大輔もタンザニア北部のルワ語を、そして研究協力者の阿部優子はタンザニア西部のベンデ語の調査を継続した。成果のまとめに関しては、平成12年度から研究に参加したすべての者と何人かの関係者が集まり、アフリカとインドネシアに関して、様々な部族語における借用語について1冊の本をまとめた。すなわち、梶のテンボ語とハヤ語とアンコーレ語における借用語、米田のマテンゴ語のもの、角谷のマリラ語、品川のルワ語、阿部のベンデ語、古閑のアカン語、カリのデゲマ語(以上アフリカ)、塩原のスンバワ語、原のバリ語(以上インドネシア)である。それぞれの言語における他の言語(アフリカに関しては主としてスワヒリ語、そしてインドネシアにおいてはインドネシア語)からの借用語の頻度と程度を調べ、言語が危機に陥る場合、語彙の面における浸食の可能性について考察した。
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