Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Research Abstract |
1.ビルマ域内の危機言語・少数民族言語・ビルマ語方言の分布域を,、ビルマの研究者の協力を得て,確認した。(1)英領期の資料に見える分布域が,現在では,狭まっていたり(Kathe語など),言語・方言自体が消滅していたり(Yabein方言など)していることが分かった。(2)ポン語Hpunは,故老の記憶にのみ残り会話はもはや交わしえない言語になっていることを,ビルマ人研究者U Tun Aung Kyawを通じて知ることができた。 2.ポン語は,自身による調査が不可能なので,既存の資料の検討を進めた。(1)U Tun Aung Kyawの2000年の調査で,1960年代初めのG.H.Luceの調査による880語のほぼ4割の,約340語しか収録できなかった事実からも,ポン語が危機言語であることが十分窺われる。(2)Luceのポン語の語彙項目の約530語(全体の約6割)がビルマ語と同源ないしは同源の蓋然性がたかいことが分かった。(3)2000年10月,中国雲南省昆明での第34回国際シナ=チベット言語学会議において,ポン語研究の予備的報告を行なった。 3.MandalayのKathe語(=Meitei語)は,インドManipurのMeitei語と比して,ビルマ化している特徴(例:鼻子音M.-t, K;-n, ng>k, -2:-V^^~)が確認できた。 4.ビルマ・バングラ国境のMru語の調査の結果,ムル語には従来の報告以外に別の方言があることが分かった。
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