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人文科学領域におけるマルチメディア教材の開発と利用に関する実践的研究

Research Project

Project/Area Number 12040239
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Review Section Humanities and Social Sciences
Research InstitutionNational Institute for Educational Policy Research

Principal Investigator

川島 啓二  国立教育政策研究所, 高等教育研究部, 総括研究官 (50224770)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 竹中 亨  大阪大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (90163427)
Project Period (FY) 2000
Project Status Completed (Fiscal Year 2000)
Budget Amount *help
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Keywordsマルチメディア / 人文科学
Research Abstract

本研究は、マルチメディア活用による論理的思考力の涵養と学問的体系の理解とに資する教育方法の在り方、つまり、高等教育の本来的在り方にマッチしたマルチメディア利用の方法を、人文科学領域において実践的に探ろうとする開発的研究である。その際、イメージ情報の「わかりやすさ」は同時に解釈の一面性と裏腹の関係にあることに留意し、学問研究の基本である複数の解釈の批判的吟味という思考作用の涵養に貢献するため、複数の解釈にそれぞれ整合的な複数のイメージ情報を開発するなどの工夫に努めた。
研究代表者においては、平成12年度前半に、過去数年の間に蓄積してきた多量の映像データ(VHS)を授業現場で使用し易いように、静止画データもしくは動画データとして、研究分担者の助言を受けながら、デジタル化する作業を進めてきた。それらのデータを教育行政学の授業で適宜使用し、ややもすれば勧善懲悪的な社会認識に留まりがちな学生の認識枠を、ターンオーバーさせるために有効なデータやその提示のタイミングを、試行的に探ることに努めた。イメージデータは、それ自体強いメッセージ性を内包しており、社会的文脈や人々の眼差しによって条件づけられている。それゆえ、学生の初期的な認識を強化するのに有効であるし、また、逆のメッセージ性を持っているイメージデータを使うことによって、それを反転させることも可能であることが確認できた。しかし、自らの思考のバイアスに気付かせ、多面的な批判吟味能力を伸長させるためには、さらに課題が残ることも判明した。イメージデータの有効性と限界を、実践を踏まえながら理論化するため、その整理と体系化の作業をさらに継続しているところである。

Report

(1 results)
  • 2000 Annual Research Report

URL: 

Published: 2000-04-01   Modified: 2018-03-28  

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