5配位第二周期典型元素化合物の合成と単離を目指して
Project/Area Number |
12042260
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
山本 陽介 広島大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50158317)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2000: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | アントラセン / 3座配位子 / ホウ素 / 5配位 / 超原子価 / 密度汎関数計算 / ハイパーバレント / 炭素 / SN2反応 |
Research Abstract |
これまでの研究で合成に成功した配位子1,8-ジメトキシ-9-ブロモアントラセンをn-BuLiと反応させて発生させた対応するリチオ体をそれぞれ種々のホウ素試剤と反応させて3種類のホウ素誘導体[B(OMe)2,BF2,BCl2]を合成し、その構造を明らかにすることができたB(OMe)2誘導体に関しては既に報告した超原子価5配位炭素のC-O距離[av.2.44(1)Å]と同様のB-O距離[av.2.44Å]を有しているほぼ対称な5配位構造であった。BF2誘導体はB(OMe)2誘導体と同様の対称な構造であったが、B-O距離[av.2.294Å]の明らかな短縮が観測でき、B(OMe)2誘導体に比べてtightな5配位構造であった。BC12誘導体はB(OMe)2誘導体、BF2誘導体とは大きく異なり、一つの酸素原子からのみ配位を受けた非対称な4配位ボラート構造であった。このようにホウ素に直接結合した置換基によりlooseな5配位、tightな5配位、4配位構造の間で変化が見られた。 この実験結果は、永瀬先生によるDFT(B3PW91)計算によっても支持された。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)