自己組織化ナノサイズ金属クラスターの分子設計と合成
Project/Area Number |
12042279
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
藤原 尚 近畿大学, 理工学部, 教授 (30190101)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 金属ナノ粒子 / 自己組織化 / 分子集合 / 界面制御 / 金ナノ粒子 |
Research Abstract |
安定ラジカルであるニトロキシラジカル(TEMPO)を有するアルカンチオール単分子膜を保護基とする金およびパラジウムナノクラスターを合成した。これらの金属ナノクラスターは、ESRスペクトルからラジカルのシグナル(g=2.0064)が観察され、高分解能透過型電子顕微鏡(TEM)の観察より、これらの粒子直径は、それぞれ金クラスターで2.5nmであり、パラジウムナノクラスターで2.0nmであった。これらの金属ナノクラスターの特性について調べたところ、これまでの金属クラスターには見られない驚くべき性質を有することを見いだした。即ち、これらの金属ナノクラスターは、金属ナノクラスター溶液にグラッシーカーボン電極を浸漬する自己組織化法により、グラッシーカーボン電極表面上に非常に安定なナノクラスターフィルムを形成することが分かった。一般に、グラッシーカーボン電極の修飾は困難であり、通常は、化学反応により化学修飾する。炭素電極を化学修飾法を用いずに金属ナノクラスターが電極を修飾したのは、本研究が初めてである。また、これらの金属ナノクラスターは、金電極および白金電極へも、通常必要とされているクロスリンカーを用いることなく容易に金属表面上に自己集合し、安定な金属ナノクラスターフィルムを生成するという全く新規な知見を得た。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)