白金族元素と希土類元素がオーダリングしたペロブスカイト酸化物のd-f電子相互作用
Project/Area Number |
12046203
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
日夏 幸雄 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70271707)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | ペロブスカイト / 白金族元素 / 希土類元素 / 酸化物 / 結晶構造 / 反強磁性 / 電子スピン共鳴 |
Research Abstract |
ペロブスカイトABO_3のBサイトにd電子系である白金族元素(ルテニウム、イリジウム等)と4f電子系である希土類元素を共に含む秩序化ペロブスカイト複合酸化物A_2BB'O_6(A=アルカリ土類金属、B=希土類元素、B'=白金族元素)の新規合成と、構造解析、磁気的性質を研究した。希土類元素とルテニウムをペロブスカイトABO_3(A=Sr)のBサイトに入れた場合、希土類元素は+3価、ルテニウムは+5価の酸化状態で、これらイオンは構造的にオーダリングを起こし、結晶構造は立方晶から単斜に歪んだ構造をとっている酸素定比化合物Sr_2LnRuO_6(Ln:希土類元素)が得られること、また、低温での複雑な磁気的秩序を見い出した。ルテニウムサイトを同じ白金族元素であるイリジウム(5d電子系)に置換すると、磁気転移は見られず、4f-4d電子の相互作用が大きく関与していることがわかった。プラセオジムを含む化合物については、電子スピン共鳴スペクトル(ESRスペクトル)測定を行ない、ESRスペクトルとして、初めて測定でき、4f電子と希土類原子の核スピンとの間に異常に大きな超微細相互作用の存在を見い出した。さらに低温で反強磁性転移を見い出した化合物について中性子回折を行い、その磁気構造(G-type)を決定した。
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Report
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Research Products
(6 results)