CD8^+T細胞による免疫記憶形成でのインターロイキン15の役割
Project/Area Number |
12051217
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
吉開 泰信 名古屋大学, 医学部, 教授 (90158402)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2000: ¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
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Keywords | IL-15 / トランスジェニックマウス / メモリーCD8T細胞 / Listeria monocytogenes / BCG / LLO_<91-99> / H-2K^d |
Research Abstract |
分泌型IL-15cDNAをMHCクラスIプロモーターをもつ発現ベクターに組み込み、トランスジェニック(Tg)マウスを作製した。胸腺でのT細胞分化は正常マウスとかわらなかったが、血清中のIL-15レベルが高まっており、脾臓、リンパ節でのメモリー型CD8T細胞が有意に増加していた。このIL-15Tgマウスに致死量以下のListeria monocytogenesを静脈内に感染させた。K-2K^dと結合するListeria抗原エピトープであるLLO_<91-99>をH-2K^dの四量体を結合させ、さらに蛍光ラベルして、CD8^+T細胞の中でのLLO_<91-99>/H-2K^d四量体に結合する割合を感染経時的に比較検討した。感染7日目ではTgマウスではコントロール群とLLO_<91-99>陽性CD8T細胞数に差を認めなかったが、感染21日目以降ではメモリー型(CD44^+CD8^+Ly6c^+)LLO_<91-99>/H-2K^d陽性CD8T細胞がIL-15Tgマウスで有意に増加していた。このLLO_<91-99>/H-2K^d陽性CD8T細胞をセルソーターで分離してその遺伝子発現を調べたところ、anti-apoptotic proteinであるBCL2,BclXLの発現が高かった。次にIL-15TgマウスにMycobacterium bovis BCGを感染させたところ、強い感染抵抗性を示した。BCG感染IL-15TgマウスではNK細胞数の増加とPPD特異的CD8T細胞の産生の増加が認められた。抗CD8抗体のin vivo投与によって菌数が増加した。これらの結果より、IL-15はメモリーCD8T細胞の維持に働き、感染防御を増強すると考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(12 results)