Project/Area Number |
12202029
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
竹家 達夫 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (60112330)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 教弘 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (30294284)
小島 政芳 富士写真フィルム株式会社, 足柄研究所, 主任研究員
佐藤 英明 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (80093243)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Keywords | 卵子 / 遺伝子 / クロマチン / 再編成 / 初期化 |
Research Abstract |
「背景と目的」本研究は、比較的量に恵まれまたin vitro maturation(IVM)やin vitro fertilization(IVF)の技術が確立されているブタ卵子をおもな材料として、1)哺乳類卵子で発現する遺伝子ならびに胚生ゲノム成立の過程で働く遺伝子を網羅的に解析する、2)特に、初期化との関連で、前核形成時のクロマチンの脱凝縮過程/再編成機構に注目し、独自に作成したブタ卵cDNAライブラリーを用いて関連遺伝子を探索するとともに、それらの産物の機能解析を行い、胚性ゲノム成立機構との関連を調べる。これらの解析を通して、生殖・初期発生を担う卵子ゲノム情報の実体と動態を把握し、「初期化」を理解する手がかりを得る。さらに、以上の研究と併行して、高感度簡易遺伝子発現解析法を開発し、材料面から予想される量的な問題点を克服する手立てとする。 「検討結果」1)DNAチップ解析法において、従来のcDNAプローブに替わる新規の標識法を開発し特許を申請した。2)ブタ卵子cDNAライブラリーの作成:量的ならびに技術的な問題をクリアーし、ブタ卵母細胞cDNAライブラリーを作成することが出来た。インサートサイズ、独立クローン数、卵特異的な遺伝子クローンの存在を各々検定・確認した。3)脱凝縮活性/反応測定系:ブタ精子を用いたクロマチン脱凝縮反応測定系を構築した。4)哺乳類脱凝縮因子の探索:上記ライブラリーから、新規脱凝縮因子関連遺伝子をクローニングした。現在組み換え蛋白質の発現の至適化と精製を進めている。 「考察」1)新規の遺伝子解析法に用いる蛍光色素を共同研究により開発し、より高感度の方法へと進展を図りたい。 2)新たにクローニングした脱凝縮因子遺伝子産物と上記脱凝縮反応系を利用した機能解析へと進む。 3)卵およびサブトラクションcDNAライブラリーを材料にして、遺伝子の網羅的解析に着手したい。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)