生物種間を通じて共通して発現する生殖細胞特異的遺伝子群に着目した進化学研究
Project/Area Number |
12202041
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
吉村 康秀 九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (60263307)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Keywords | イントロンレス / ゲノム / 生物進化 / レトロポゾン |
Research Abstract |
平成12年度は、マウスにおいて半数体精子細胞特異的に発現するhaspin遺伝子のゲノム構造を決定し、これが他の遺伝子(インテグリンαE)のイントロン中に存在するレトロポゾン化したと考えられるイントロンレス遺伝子であることを明らかとし論文発表を行った。さらに平成12年度は、このようなレトロポゾン化した遺伝子が進化上いつ頃から現れたのか明らかとするために、これまでに単離してきた同様のレトロポゾン化したと考えられる遺伝子のオルソログや他の候補遺伝子に関して生物種を遡って探索を始めている。具体的には鳥類のニワトリ、魚類のゼブラフィッシュについてライブラリーを購入し候補遺伝子のゲノム構造の解析を、まずはゲノムDNAをテンプレートとしてPCRでゲノム構造の概要を把握することから始めた。イントロンレスであることが確認されればコーディング領域周辺のシークエンス解析まで行う予定である。また、棘皮動物のウニについてはアメリカのゲノムプロジェクトとコンタクトを取り、ゲノムを分与していただき、主として受精の際に働く遺伝子群のゲノム構造について解析を開始した。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)