Project/Area Number |
12204017
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
鈴木 洋一 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (80216457)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Keywords | 喘息 / アトピー / 遺伝子 / アレルギー / 連鎖解析 |
Research Abstract |
気管支喘息(BA)やアトピー素因(Atopy)の罹患同胞対等を用いた新しい連鎖解析法によって、複数の染色体の領域がこれらの形質と連鎖していることが示されるようになってきた。12番染色体の12q14から12q24.2の領域は、ドイツ人、米国白人、ラテン系米国人などで連鎖が認められている。筑波大グループは全ゲノムスキャンの結果、日本人ダニ抗体陽性BAでは12q21-q23の領域に連鎖のピークがあると報告している。本研究の目的は12番染色体の遺伝子が日本人小児期発症BAとAtopyの病態に関与しているか否かを明らかにすることにある。 日本人小児BAの家系について、約10cM平均で12番染色体をカバーする18個の多型マーカーのタイピングを行い、GENEHUNTERを用いnonparametric linkage(NPL)スコアを計算した。BAについては、短腕テロメアから135cMと150cMの間にNPLスコア1.8ほどのピークを認めた。このスコアは単独で有意であると主張するには低すぎるが、筑波大グループのダニ感受性BAとのmaximun lodスコアは我々のピークとオーバーラップしており、この領域が効果は大きくないが真の疾患感受性領域であることを示唆する。この領域は海外での研究結果とは異なる領域で、日本人特有の感受性遺伝子領域であると思われる。Atopyをtotal IgEが450IU/ml以上またはダニに対するRASTスコアが3以上と定義とした場合、AtopyのNPLスコアはBAでのピークと一致したピークを示した(最大約1.8)。また、85cMに1.5を超えるピークがあり、これは海外での研究でのピークにほぼ一致していると思われた。135-150cMのピーク近傍には一酸化窒素合成酵素遺伝子(NOS1)が存在しており、喘息感受性の候補遺伝子の一つとして検討を要すると思われた。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)