免疫担当細胞を用いた免疫疾患特異的なゲノム上での転写活性化領域マッピングの試み
Project/Area Number |
12204036
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山本 一彦 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (80191394)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 良一 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (60272556)
土肥 眞 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (60222155)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Keywords | メチル化 / 脱メチル化 / 遺伝子不活化 / SNP / ゲノム |
Research Abstract |
SNPなどのゲノム情報が急速に蓄積されており、これらが疾患発症や病態形成にどのように関与しているかを解明していくことが重要な課題となっている。しかし、すべての疾患について全ゲノムのタイピングを行うことは不可能であり、集中的に解析すべきゲノム上の領域を設定することは有用と考えられる。 ほ乳類では、インプリンティング、X染色体不活化などの遺伝子不活化がCpG島のメチル化によって調節されている。さらに、メチル化あるいは脱メチル化されている遺伝子はクラスターを形成していることが知られており、おそらくゲノム上の領域ごとに制御されていると考えられている。従って、メチル化を受けている領域に存在するSNPは疾患に関与している可能性は低く、転写活性化領域に存在するSNPは疾患の成立や病態の進展に関与している可能性が高いと考えられる。そこで、本研究では、比較的採取しやすい免疫疾患におけるリンパ球を対象にして、健常人と各疾患罹患の患者で、脱メチル化している領域を解析するシステムを確立することを目的とした。 方法は、健常人と患者から末梢血リンパ球を採取し、DNAを抽出し、メチル化感受性4塩基切断酵素にて切断できた領域以外の脱メチル化領域を優先的に増幅したライブラリーをそれぞれまず構築しつつある。これには、suppression PCRの原理を用い、分子内アニーリングとその内側の配列へのプライマーアニーリングとを競合させて、両端に同じ配列をもった分子の増幅を阻害する方法を用いた。次に健常人と患者間での比較で、疾患特異的に脱メチル化される領域を濃縮するライブラリーを構築出来るシステムの開発を予定している。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)