グルクロン酸転移酵素多型による薬物副作用の予知法開発に関する研究
Project/Area Number |
12204061
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
佐藤 浩 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (90090430)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸尾 良浩 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (80314160)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Keywords | グルクロン酸転移酵素 / 遺伝子多型 / 薬物副作用 |
Research Abstract |
肝細胞の小胞体に存在するUDP-グルクロン酸転移酵素は、薬物代謝の第2相に関与する主要な酵素である。本酵素はビリルビンやフェノールを基質とするグループと、主にステロイドを基質とするグループの2群に大別されている。ビリルビンなどを基質とするグループは一つの遺伝子(UGT1)からスプライシングの違いにより、多数の基質特異性を異にする酵素タンパクを発現している。本研究はUGT1A遺伝子から発現される酵素群の多型と、その多型が薬剤の副作用に及ぼす影響について検討することを目的としている。<検討結果>(1)滋賀医科大学の倫理委員会からUDP-グルクロン酸転移酵素遺伝子多型研究の申請許可を受け、現在までに健常者100人のDNAサンプルを調整した。さらに100人のサンプルを集める予定である。多型の解析は現在進行中である。(2)UGT1A1、UGT1A3、UGT1A6、UGT1A9、UGT1A10のcDNAをクロニーングし、発現ベクターに組み込み、グルクロン酸転移酵素遺伝子の培養細胞での発現系を作成した。(3)UGT1A1、UGT1A3、UGT1A6については見い出された多型がどのような活性変化をもたらすか培養細胞の発現系で検討をしている。(4)UGT1A1とUGT1A6については3種類の薬剤について副作用と多型に関する研究が進行中である。抗糖尿病薬による肝障害とUGT1A6変異の関連についての報告を印刷中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)