肝細胞の発生と分化を司る遺伝子システムにおけるHexの役割の解明
Project/Area Number |
12206040
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
野口 民夫 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (70135721)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Keywords | Hex / ホメオボックス遺伝子 / 肝細胞 / 発生 / Sp1 / Sp3 / 分化 |
Research Abstract |
本研究は肝細胞の発生と分化を司る遺伝子システムにおけるHex遺伝子の役割を解明するとともに、そのシステム全体を明らかにすることを目的として、以下の点を検討した。 1、Hexの標的遺伝子の同定 Hexを発現していない未分化型肝がん細胞株のdRLh84にHexの発現プラスミドを導入して恒常的に過剰発現する複数の細胞株を単離した。これらの細胞では肝臓の分化にかかわると考えられるHNF1αやHNF4αの発現が2〜3倍上昇していた。さらに、この過剰発現細胞を利用し、PCRサブトラクション法により標的遺伝子群の同定を試みている。 2、Hex遺伝子の転写調節因子 レポーターアッセイの結果、-199までの領域に存在する4箇所のGCボックスがHex遺伝子の肝細胞でのプロモーター活性に重要であった。これらのボックスにはSpファミリーに属する転写因子のSp1やSp3が結合し、ともに転写活性を上昇させたが、Sp1の作用の方が強かった。しかし、これだけでHex遺伝子の組織特異的発現を説明できず、現在、トランスジェニックマウスを用いて-199までの領域のin vivoでの機能を解析中である。 3、Hexと相互作用するタンパク質の同定 イーストツーハイブリドシステムを用いて試みている。また、レポーターアッセイで、HexがHNF1αやHNF4αの転写活性化能を上げることを見いだしたので、これらの転写因子間の相互作用を解析している。
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Report
(1 results)
Research Products
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