プロテオバクテリアにおけるメチル化DNA関連遺伝子群の網羅的研究
Project/Area Number |
12206071
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
平賀 壮太 熊本大学, 発生医学研究センター, 教授 (40027321)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山添 光芳 京都大学, 大学院・医学研究科, 助手 (00284745)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Keywords | DNAメチレーション / 複製起点 / 複製開始 / DnaA / SeqA / 染色体分配 / Muts / ミスマッチ修復 |
Research Abstract |
我々は先に染色体分配に関与するmukB、mukFおよびmukE遺伝子の産物がMukFEB複合体を形成することを明らかにした。 1.SeqA蛋白およびMukFEB複合体の細胞内分布とその役割:複製フォークの進行に伴いSeqA蛋白質が染色体の種々の領域に結合していく過程を複製の同調系を使ってChIP法で解析した。その結果、予想通りに二方向の複製の進行に伴い半メチル化したDNA領域が回収されたことから、SeqAの蛍光焦点が、複製フォークの新生DNAの半メチル化GATC配列に結合したSeqA分子のクラスターであることが証明された。新生細胞では2個のMukFEB-GFPのクラスターが細胞長の1/4、3/4の位置に存在し、また1個のSeqAの蛍光焦点が細胞の中心に存在することを明らかにした。電顕によりMukFEB複合体は約100nmのフィラメントを形成し、両端に大きな球状ドメインを持つ。MukFEB複合体分子は互に球状ドメインで結合して大きなネットワークを作り易いことが明らかになった。 2.姉妹染色体の対合の発見:複製後、複製起点(oriC)DNAコピーどうしは直ちに互に対合し、この対合は長期間持続し、その後この対合は解かれてそれぞれ2方向に移動することを明らかにした(Hiraga et al.2000)。染色体上の種々の領域について同様に解析した結果、驚くべきことに、姉妹染色体の対合はほぼ染色体全体で起っており、そして複製後期にこの対合が染色体全体で一斉に解除された。これは、「細菌に姉妹染色体対合(粘着)が存在する」ことを最初に証明したものである。 姉妹染色体対合(粘着)の発見により、今までに提唱されていた種々の染色体分配のモデルは全て不完全であることがわかり、我々は新しいモデルを提唱した。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)