CDK5結合性新規細胞質型チロシンキナーゼの脳形成における役割
Project/Area Number |
12210122
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
久永 真市 東京都立大学, 理学研究科, 教授 (20181092)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 太郎 東京都立大学, 理学研究科, 助手 (70301413)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Keywords | 神経 / 脳形成 / CDK5 / reelin / p35 / シグナル伝達 |
Research Abstract |
脳形成における最も重要なプロセスの一つは、分化した神経細胞がそれぞれの決められた位置へと移動し、目標細胞へ軸索を正確に伸長させることである。神経細胞の位置決定と神経突起伸長の両方で機能しているのがCDK5(サイクリン依存性キナーゼ5)である。位置決定については、神経細胞が位置情報を認識してからCDK5を活性化するまでの情報伝達系が存在しているはずである。神経細胞の層形成が異常な変異マウスの研究から、reelin(細胞外分泌蛋白)やmDab1(細胞内アダプター蛋白)がそのような因子として見つかっている。しかし、その経路については、CDK5の前後を含めて未同定の因子が多い。申請者らはCDK5の活性制御機構を解析するため、CDK5またはその活性化サブユニットp35と結合する蛋白をヒト胎児脳のcDNAライブラリーから酵母のtwo hybrid法を用いて検索し、p35に結合する新規の細胞質型チロシンキナーゼ(p35BTK)を分離した。本研究では、新規チロシンキナーゼとp35の結合について、培養細胞内および、脳抽出液を用いて検討した。p35BTKをp35/CDK5と293細胞にトランスフェクションしたとき、CDK5が存在すると分解がみられた。この分解はp35BTKがCDK5によりリン酸化され、プロテアソームによって分解されたものであった。分解をプロテアソーム阻害剤で抑えた時、p35BTKとp35/CDK5の結合がみられた。GST-p35BTKビーズを作成し、ラット脳抽出液ちインキュベーションしたとき、p35/CDK5の特異的な結合がみられた。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)